まほろば蹴球談義。

考えがある程度まとまったので書いてみる。
この週のサッカーダイジェストに掲載されていた
フットボールの色彩という連載について。
全国各地を訪れその地のサッカーを取り巻く現状を
取材していくという連載で、今回が第1回。
そして訪れた土地は…奈良。


名門校を率いてきた名将と地元に帰った元Jリーガー。
至極良くある組み合わせの人選と何度も見かけたようなコメント。
だが、今の地域サッカーを取り巻く流れを鑑みれば
非常に耳触りのいい内容に見えると思います。


勿論、筆者から見れば全てが邪推の元凶となるわけですが。(苦笑)


あくまで推論の域を出ないことをつらつら書くのも
個人的に憚られる思いですので細かいことは控えます。
ただ、この連載を見て改めて思うことだけは書いておきたい。


今の日本のアマチュアサッカーを語る上でのマスコミの観点が
あくまで「プロのクラブが作られるか否か」という
二元論的なものに限られている点。
そして、それを鵜呑みにしてアマチュアのクラブを見る視点も
固定されてしまっているという点。
あくまでこの観点は一側面でしかないはずなのに
それが全てのように語られてしまっている。


今回も結局その二元論の回答のみを求めて
わざわざ奈良に来て話を聞いてきただけのものでしかない。
そのさらに深い位置に内在する奈良のサッカー…
いや、奈良という土地の現状は結局ほとんど伝わってはいない。

しかし、それに対して諦めの気持ちの方が強い筆者自身もまた
問題なのだろうなと反省してしまうわけなのですが…。